バチャータ日記

- My Body Doesn't Roll !! -

喪失

 ブログのテーマには全く関係ない記事になります。

 

とうとう一番信頼していた部下の退社の日が来てしまった。

レポートラインには何人も抱えているけれど、彼女は傑出して有能で

彼女だけが、唯一私の背中を任せられる同僚であり良きパートナーだった。

唯一私と同じ視野から、リーダーの目線で物事を捉え、

最大の効果が得られるような動きを

1を伝えるだけで100まで想定し必要なタイミングまでに遂行できる人材だった。

 

沢山の成功したプロジェクトの影には、いつも彼女の支えがあった。

彼女を採用してから何年も、何度も何度も何度も議論しながら

同じ時間と思想を共有し、同じように苦労し、そして成功の喜びを分かち合ってきた。

 

年を経るごとに、物事を同じレベルで一緒に考えられる相手は減っていく。背中を任せられる人も減っていく。。。

一番下っ端だった頃には、全ての同僚が、より自分よりも経験も洞察も深い相手だったけれど、時と場所が変わっていけば当然立場は変わる。

判断が、結果として正しくても、正しくなくても、リーダーはそれを下さなくてはいけない。

 

リーダーは道を作っていく。その先が正しいと信じるのみで、けれど自信が必ずしもあるケースばかりではない。

仮説を重ね、その可能性を高める事しかできない。

議論をするにも、同じ視野をもっている相手がいる。

そして、また一人失ってしまった。

 

いったい、この国にきてから何人の同僚に別れを告げたことだろう。

普段はこんな事はないんだけど、彼女の退職は特別に堪えた。

なんだか、いつも送り出すばかりで少し疲れてしまったなぁ。

これからの日常も、特に変わらず、相変わらず忙しいながらに

笑ったり、苦労したりしながら同僚と価値を創って提供していくはず。

彼女のいない喪失感は、いずれ忘れられるものなんだろうか。

そろそろ私の番かな。。。

 

送別会では、笑って送り出す事ができた。

彼女の、次のステージでのチャレンジと、成功を心から祈る。

長い間、深いレベルで仕事にコミットしてくれてありがとう。

ずっと背中を守ってくれてありがとう。