バチャータ日記

- My Body Doesn't Roll !! -

Venue d

 

私の中では最も残念な会場 No 1 の会場ですが、ここしかなく、諸事情で行ってきました。二回目。

 

クラスはバチャータ 2 class。レベル分けなし。

男性10人に対して女性が一名しかいないという関係で、2 class ともにフットワーク。なんという残念っぷり、、、と思ってたら、インストラクターだけ一流でした。このインストラクターはドミニカが得意なことはしってましたが、フットワーク教えるのが随分うまかったです。クラス自体のレベル分けはされていないものの、ベースとなるステップに対して、初心者向け、中級者向け、上級者向けと、ドミニカンステップを練習させてくれます。例えば、ベースがカンパーナであれば、どんどん、チャチャ的なものが挿入されるポイントが増えていく感じです。初級者向けのドミニカンカンパーナと上級者のものはまったく難易度が違いました。つま先、踵、体重移動をうまくつかっていきます。なるほど、タップダンスとバチャータをやっている友人が、ドミニカンバチャータは、タップダンスと少し似ているといってましたが、やっとその意味を体感した気がします。

後はインストラクターのうんちく話が意外に楽しかった。彼は約10年前にダンスを始めたそうです。最初は週に一回金曜にダンスを始めて、狙ってるかわいい子がいたから継続して通ったそうですw よくある話ですね。そして、踊ってるうちにだんだんと楽しくなってくて、週1だったものが週2になり、気づいたら毎日踊るようになってたと言ってました。さもありなん。ダンスに取り憑かれてしまった人は大体似たような道を辿りますね。あとは楽器の話。ドミニカンの人は、私たちが普段ベーシックと呼んでるベーシックステップなんて習わないといって、違うベーシックを見せてもらいました。なるほど、たしかにそのステップや体重移動、たまにドミニカの人達が踊ってる動画でみるわーというものでした。サルサのベーシックも含めてですが、バチャータも、、もともと体系だってなかったものを、良くも悪くも欧米人が綺麗に整理してしまった結果とのこと。ちまたにある、on1、on2、キューバンとか関係ないよ、どれも適当に踊ればよくって気持ちが入ってて、音楽と一体化することが良いという論理はこの辺りを背景に展開されているんですね。

この論理は一理あって、技やステップなどの系統だった整理は、音楽性無視で踊る人たちを増やすことになる一因というのはその通りかもしれない。私のサルサもそう。音楽性とあったムーブができているかといえばできてないかなー。バチャータはそれを目指してますが。

一方で、生まれてからずっと生活の中に溶け込んだダンスとともに過ごしていない国の人たちには、雰囲気で踊る、習ったことないけど、音楽や気持ちにあわせて踊るというのは難しいものがありますね。何か拠り所になるものがないと。そういう意味で、本物とは別物となってしまったとしても系統立てることに意味はあって、それでこそこんなにラテンダンス人口が広がったのだと思います。

 

海外でみるアレンジが過ぎた日本食のように、本場のオリジナルとは別物になってしまったかもしれないサルサ、バチャータ。現地の人の気持ちとしては複雑なものもあるかもしれませんが、私はそんな枝分かれ進化も良いと思ってます。えせ日本食はたまに許せないものもありますがw

特にいろんな国で、いろんなダンスを取り込んで、まだまだ進化し続けているバチャータの可能性に期待してます。正式に世界中で、同じ定義で同じものが理解されているのかわかりませんが、Urban Bachata というのも聞きますよね。ストリートや、ヒップホップに影響を受けていそうなバチャータです。リードとフォローがしっかりできるムーブであれば、なんでもウェルカムです。ムーブに多様性ができれば、それだけその音楽に一番合う動きも増えるんじゃないかと思います。

 

 

あ、  Venue d のソーシャルは全然ダメでしたw 女性が少ない上に、ほぼ初心者しかおらず不完全燃焼。誤解ないように書きますが、初心者女性と踊る事自体は楽しいしウェルカムですが、2時間そればかりは飽きるという意味です。